ギターヘッドクラックの修復__gs.UNIVERSE
Guild アコースティックギターのヘッド
6〜4弦のペグ取付け穴にそってクラックが入っています。完全に割れていてヘッドプレートで繋がっている状態です。 |
ペグを取り除いて見ると、端から端まで完全に割れていることが判ります。 更に以前のオーナーが自ら修復を試みたらしく、接着剤の跡があります。結果、上手くいかずに現状のまま使用されてきたようです。 |
ヘッドプレートを見るとクラックにそって薄くラインが入っていますが、さほどダメージは無いように見えます。 |
修理方法ですが、現状のまま接着では修理不可能と思われます。 そうなると。。 ・ヘッドプレートを剥がしてヘッドの修復を行い、ヘッドプレートを戻す(もしくは再生する)。 → 修理コストが大きくなります。 そこで。。 ・ヘッドプレートのダメージが少なく、叉素材がプラスチックセルの為、プレートは剥がさずに修復を試みることにしました。 ヘッドプレートの再利用を前提に剥がすのはおそらく無理、再生するとなればインレイを含み修理料金は上記の倍となります。 上手く損傷したマホガニー部が取り除ければ、ヘッドプレートがガイドになってくれます。 |
先ずはクラックを逃がして壊れた木部を取り除きます。目印のテープから外側を取り除きます。 |
断面の平面と直角を出します。 |
マホガニー材を切り出し、接着・固定。 |
ヘッド表面から。 接着完了後、余分な部分を切り落として形を整える。 |
ネックグリップからのラインも整えて、ペグホールを開ければ木工は完了。 塗装に備えてサンディングを行う。シリアルNo.は消してしまわないように。 |
ヘッドの多くは、製造の段階から「耳張り」をして3ピースで作られています。なので塗装をはがして見てもさほどの違和感はありません。
準備がととのったら、塗装に入ります。 |
色も入って塗装が完了しました。ペグを取付ければ完成となります。 |
ギターヘッドのクラック修復。 ネック折れ程ではありませんが、ペグ取付け穴にそってヘッドにクラックが入ってしまうことがまれにあります。 今回の症例はクラックが入った後、前オーナー自ら接着剤を流し込み修復を試みた結果、上手くいかず、そのまま使用されていたようです。 このようなクラックが入った場合も、すぐに適切な処置を行えば、今回のように木部を取り換えるような事をすることなく、直すことが出来たと思われます。 今回のような場合で修理料金は40,000円程。 |
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